栽培管理ソリューション JA活用例(JGAP事例)
煩雑なJGAP提出書類作成を大幅に効率化し、契約栽培による所得向上に大きく貢献!
背景
西日本エリアにあるJA(農業協同組合)Y市では、温暖な気候を生かした農産物のブランド化に取組んでいます。数年前にはこの取組みを評価した大型スーパーとの契約栽培が実現し、それまで不安定だった馬鈴薯の取引価格を安定させ、生産者の所得向上を実現することができました。
しかし、契約栽培は、安定した高い品質が求められるのは勿論、JGAPの取得とその継続が取引条件となっており、生産者には今まで以上の農薬・肥料管理等の徹底と多項目に渡る書類の作成と提出、管理するJAには、きめ細やかな営農指導体制が求められていました。
課題
契約栽培により所得向上を実現したが、契約栽培の条件であるJGAPの書類提示を正確かつ効率的に揃える方法はないか。更なる所得向上に向けきめ細やかな営農指導も課題…
JGAPの継続には2年ごとの更新審査を受ける必要があり今年が更新年、JA担当者はJGAP更新業務に不安を抱えていました。
担当職員のS氏は次のように語ります。
「JGAPを取得し、大型スーパーとの契約栽培を実現し、取引単価向上により生産者の所得向上が実現したため大変喜ばれています。
しかし、JGAPは2年ごとに更新が必要です。この更新には、栽培履歴や農薬管理などの書類を揃えて申請をしなければならないのですが、提出する書類も多く記入も煩雑であることから、前回更新時はその書類作成・管理作業が生産者の大きな負担になりました。
生産者が揃えた提出書類はJA担当者が提出書類のチェックや記入漏れの有無を確認しますが、管内では高齢の生産者が多く、書類作成に不慣れだったことから、書類の不備や記入漏れのチェックに多くの時間を費やしました。間違いや確認漏れがあった場合、JGAPの更新ができず、折角実現した契約栽培が継続できなくなることに繋がるので、漏れのない正確な書類提示が必須条件なのです。
一方で、高品質且つ高収量の作物を栽培し、更なる収益性を向上させるため、生産者は丁寧な生育、JAはきめ細やかな営農指導に手間と時間を割く必要があります。」
漏れなく正確に書類を揃え、JGAPの継続承認を得ることが、生産者の所得向上に直結するため、生産者・JA双方の書類作成及びチェックを正確かつ効率的に実現できる方法はないものか、また、捻出した時間で更なる収益性向上のため、きめ細やかな営農指導体制を確立したいと、S氏は頭を悩ませていました。
課題のポイント
生産者にとって、JGAP申請・継続に必要な栽培履歴の作成や農薬管理の徹底と、これに伴う書類の作成管理が煩雑で負荷が高かった。
管理するJAにとっても、生産者が作成した書類不備や記載漏れの確認作業に負担がかかり、通常業務を圧迫し収益向上のための営農指導に十分に踏み込むことができていなかった。
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