大手ホームセンターの出店による購買量減少の懸念
競合に対抗するためのECサイト導入と計画的な伴走支援
緻密な導入計画によるECサイト導入で大手ホームセンター流出を抑制
購買事業において、近隣地域に「大手ホームセンター」の出店が決定し、組合員の購買量が減少する可能性が予測されていました。当該ホームセンターは既にWEB注文システムと実店舗の両方を持っており、対策を講じなければ、購買売上が今後大幅に減少することは避けられない、深刻な脅威と認識されていました。このような状況下、大手ホームセンター等競合他社のサービスとの機能劣後がない状態を作り出すことで、購買量を維持することが喫緊の課題となっていました。
競合と同等レベルのサービス価値をJAでも提供するため、先手を打ち、資材受注のためのECサイトを導入しました。また、導入にあたっては、今後のお客様の購買業務におけるEC導入の3か年計画も一緒に伴走支援する計画策定を議論しました。資材受注システムを店舗に代わる顧客接点として提供することで、組合員様の利便性向上、顧客と接する頻度向上を目指し、資材受注売上を維持することを目指しました。
導入前の費用対効果シミュレーションにより、コスト削減、ECサイト普及率の向上が見込める試算が立っていました。EC利用の拡大を通じて大手ホームセンターへの流出を抑え、購買量を維持。さらに、定期的なPDCAサイクルによる伴走支援で継続的な改善を図り、デジタル接点強化によって組合員満足度とロイヤルティの向上も見込んでいます。
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