“JGAP認証用の書類が非常に多く、紙の書類の準備に課題があった”
あい作導入でどのように変わったのか

JAあまみ(あまみ農業協同組合)様

  • 導入目的

    あい作導⼊による営農指導員の指導体制の確⽴

  • 導入前の課題

    JGAP認証用の書類の生産者の準備も、JA職員の回収業務も、時間と手間がかかっていた

  • 導入後の効果

    すぐに指導ができる体制整備と、書類のデータ化による事務効率化の実現

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JAあまみは5つの島からなり、鹿児島県奄美大島郡島の7つのJAが合併してできた島嶼間合併という全国でもまれな組織体系です。⿅児島県の最南端に位置し、四季を通じて温暖多⾬です。
令和3年に世界遺産登録をされた、豊かな⾃然と灼熱の太陽の下、サトウキビバレイショ、亜熱帯果樹などミネラル豊富な農産物を⽣産しています。
JAあまみ徳之島ばれいしょ部会は、2018年度からJGAP認証を受け、農産物の付加価値の創出に努めています。

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お話しいただいた方

  • アートボード – 2

    JAあまみ 本所 経済部 経済課
    課長 林 浩樹様

  • アートボード – 1

    JAあまみ 徳之島事業本部 園芸課
    課長 叶 貴嘉様

  • アートボード – 4

    徳之島事業本部 契約バレイショ部会
    会⻑ 窪⽥ 伸⼀様          

  • アートボード – 3

    窪⽥ 伸⼀様の奥様
    (⿅児島県⼥性農業経営⼠)
    窪⽥ 真智⼦様

Q. あい作・栽培管理システム導入の目的や導入前の課題を教えてください

営農指導員の指導体制の確⽴を目指したい

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営農指導員の指導体制の確⽴です。例えば、GAPにも関連する⽣産履歴台帳を集める業務は、回収が進まず時間をとられることが課題でした。あい作導⼊により、営農指導員がネットを通して⽣産履歴台帳を⾒て反応し、すぐに指導ができる体制整備と、書類提出等を待たなくても組合側でプリントアウトできる事務的な効率化を⽬指したいと考えていました。(本所 林様)

Q. あい作を選んだ理由はなんでしたか?

ランニングコストのみで、導⼊運営ともに⼤きな費⽤負担がない導入のしやすさを評価

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システム導⼊に当たり、「費⽤⾯」と「インフラ」、「農業者に⾼齢者が多い中でシステムを活⽤できるか」の3つが不安点でした。費⽤⾯については、あい作はランニングコストのみであったこと、また、導⼊運営ともに⼤きな費⽤負担がないことから、導⼊しやすく、その点を評価しました。インフラ⾯についても、組合員のスマホを活⽤し、通常の通信環境をそのまま転⽤できるため、⼤きな問題もなく、運⽤を進められています。(本所 林様)

Q. 本所のお立場での導入効果を教えてください

すぐに指導ができる体制整備と、事務的な効率化が目指せるように

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導入目的でもあった、営農指導員がネットを通して⽣産履歴台帳を⾒て反応し、すぐに指導ができる体制整備と、書類提出等を待たなくても組合側でプリントアウトできる事務的な効率化が、あい作導入により⽬指せるようになりました。また、営農指導という農作物の収益性を上げるための品質向上に、⼀歩を踏み込みづらかったのですが、あい作導⼊をきっかけに、⼀歩踏み込むことができ、⼤きなターニングポイントになりました。(本所 林様)

Q. 徳之島事業本部における営農業務ではどんな課題がありましたか

JGAP認証用の書類が非常に多く、紙の書類の準備に課題があった

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⽣産者側からすると、販売価格が上がるのかが気になる点で、価格が安定しないバレイショについては、より良い販売⽅法はないかという課題がありました。そのため、JGAPを取得することになったのですが、農作業や農薬、施肥の散布記録等、提出書類が⾮常に多く、審査も受ける必要があり、⽣産者は⾮常に困っていました。(徳之島事業本部 叶様)

Q. 導入を進める上で大変だった点と、それに対してどんなサポートがありましたか?

高齢者が多く不安だったが、現地まで来て導入サポートをしてもらえた

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高齢者が多い点が不安でした。徳之島のバレイショ部会の⽣産者は約700名近くいます。⼀番⾼齢の⽅で84歳、⼀番若い⽅で51歳と平均年齢が70歳前後という構成です。そこでサポートとしてNTTデータや職員の⽅にも徳之島まで⾜を運んでいただき、全体を集めての講習会のほか、家庭でも指導していただきました。⾮常に助かっております。(徳之島事業本部 叶様)

Q. 徳之島事業本部様にとって、あい作を導入して良かった点を教えてください

あい作を通して組合員とのコミュニケーションがよりタイムリーに、より強固に

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スマホ‧タブレットでも⼊⼒ができ、書類の整理もだいぶ少なくなりましたし、データとして残るので、⾃分の作業の振り返りも簡単にできるようになりました。また、農薬肥料の管理が⾮常にしやすくなり、無駄な肥料‧農薬を買わずに済むことで、コスト削減にもなりました。
組合員とのやりとりも、これまでは書類でのやりとりでしたので、情報も伝えづらかったのですが、あい作を使い、タイムリーに出荷記帳を確認したり、農薬の誤った使い⽅や⼊⼒の間違いを発⾒できるようになりました。さらに、あい作を利⽤しながら連絡がとれ、これまでよりもコミュニケーションが図られるようになったと感じています。(徳之島事業本部 叶様)

Q. (生産者様へ)あい作・栽培管理システムの導入・操作はスムーズにすすめられましたか?

あい作のマニュアルがすごく分かりやすく、難しいと感じた⼈はほとんどいませんでした

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ジャガイモ部会は70代の⽣産者が多いです。そのため、最初はパソコン‧スマートフォンに抵抗がありました。しかし、説明会‧勉強会をしてもらい、実際やってみると、あい作のマニュアルがすごく分かりやすく、これなら⼤丈夫だなということで、難しいと感じた⼈はほとんどいませんでした。(契約バレイショ部会 窪⽥様)

Q. (生産者様へ)あい作・栽培管理システムをどのように活用されていますか?

記帳がスマートフォンに変わってすごく楽になりました

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今まで、栽培管理簿の記帳がすごく⼤変でした。あい作により、記帳がスマートフォンに変わってすごく楽になったので、継続利⽤したいです。去年や⼀昨年の記帳内容について調べるとき、書類をめくって確認していましたが、あい作の場合でしたら動作1つで確認ができるので、めくったり探したりといった動作の⼿間をかけずに、今年はどういう⾵に改善して所得を上げよう、単収を上げようなど、すぐに考えることができるようになりました。(契約バレイショ部会 窪⽥様・奥様)

Q. あい作・栽培管理システムへの期待や、今後の展望をお聞かせください。

あい作活用で農産物に付加価値を 自己改革への一歩を踏み出せた

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実際、JAとしてどういうことをしたらいいのかを模索していた中、あい作に出会いました。導入し活用していく中で、⾃⼰改⾰に⼀歩踏み出せたのかなというふうに感じています。今後は有機バレイショ部会を新たに⽴ち上げて、あい作を活⽤し、付加価値をつけていきたいと考えています。(徳之島事業本部 叶様)

 

この記事の内容は2021年8月に取材した内容を元に構成しています。
記事内における数値データ、社名、組織名、役職などは取材時のものです。

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